函館市観光で必ずと言っていいほど使われる電停として、十字街電停が挙げられます。「十字街」とは北海道内で繁華街に当たる交差点を十字街と称し、バス停の名前などで多用されていたりしますが、路面電車の電停名として利用されている例は現在函館のみとなっています。
函館市電十字街電停の歴史はかなり古く、1913年に開業して以来函館市電の拠点駅として発展してきました。先代の電停母屋がいつからあったものなのかは分からなかったんですが、近年の観光客の増加に耐えられる幅員ではなかったのは明らかで、ちょくちょく電停から観光客がはみ出していたため、2024年12月19日にいよいよリニューアルされました。

そんな十字街電停ですが、かつての電停も簡素ではありつつも趣深かったんだよというのをこの記事に残しておこうと思います。

かつての電停は、照明の電球がランプシェードにすっぽり収まる形になっており、ランプシェードからふんわりと溢れる光が電停を照らしていました。電球の色も昼白色なのが良かったですね。

今このような電照式看板は全国的に見ても徐々に数を減らしており、ノスタルジーさを感じるものとしてしばしば話題になりますね。函館市電で今この看板を見れる電停はどれだけ残っているんだろう。

今の十字街電停は、かつての電停から少し函館市寄りに移設されました。確かにノスタルジーさは失われてしまったかもしれませんが、移設により電停は広くなり、観光客が一定増えても待ちやすくなったのもまた事実。これからも函館市内の移動に市電を積極的に使っていきたいものです。



